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マイナス金利から一か月。我々の生活は変わったのか!?

日銀のマイナス金利発表からおよそ一か月。金融情勢は安定しているようで、まだまだ予断は許しません。3月16日には国際金融経済分析会合が開かれ、貴重な意見交換会が繰り広げられます。消費税増税をどうするのかはもちろんですが、マイナス金利は我々にどのような影響を与えるのか。史上初の金融政策です。

どうなるのか予想出来なかった人も多いでしょうし、実際、一か月経過した今日も尚、一体何を意味しているのかよく分からない人も多いでしょう。そこで、マイナス金利が我々の生活にどのような影響を与えているのか。いくつか挙げてみるとしましょう。

最も影響があるのは住宅ローン

多くの人が実感したのは住宅ローンでしょう。マイナス金利政策により、どの金融機関でも金利が低下しました。それもそのはず、金利を低くしなければ、金融機関側の利益が減るからです。そのためか、住宅ローンの金利も低下傾向となっているおかげで、借り換え需要が増えています。

それまで住宅ローンの借り換えは、余程好条件が揃わなければあまり旨味のあるものではありませんでした。ですがマイナス金利政策のおかげで、マイナス金利前に住宅ローンを組んだ人の多くが得をするような状況となっています。そのため、住宅ローンの借り換えが増えています。

住宅ローン以外となると…

他にも社債の償却期間が長くなるなど、いろいろな効果は出ているのですが、「我々の生活」という観点から考えると、そこまで劇的な物は生まれていません。それもそのはず、まだマイナス金利政策が始まって一か月程度です。日銀の黒田総裁も「これから実体経済に影響が出てくると思う」と語っているように、まだまだこれからです。

そもそも、一か月程度でいきなり我々の日常生活が変わるようであれば、マイナス金利をもっと早くに導入していたでしょうし、もっと言えば、マイナス金利以外の方法でも何らかの対策で、そのような状況を生み出せていたはずです。

今後の展望

今後はどうなるのかといえば、マイナス金利です。金融機関は日銀にお金を預けていたらお金を取られる事になりますので、利益のためには金融期間は日銀以外の所にお金を貸さなければならないのです。自分で保有しているだけでは利益になりません。むしろお客に利息を支払わなければならないので、普通のお店で言えば「不良在庫」となってしまいます。

金融機関がお金を貸す。これにより、世間ではお金の周りが良くなります。これにより、景気の活性化を狙うのがマイナス金利ではあるのですが、懸念があるのも事実です。

金融機関の体力

ずばり、これです。マイナス金利は「劇薬」と言われていますが、確かに効果だけを考えれば素晴らしいものです。理念もよく分かります。ですが、金融機関にとっては「ダメージ」なのです。仮にですが、これからマイナス金利が加速していき、金融機関が倒産するような事になってしまったら、市場にお金が回るどころか、預金者や債権者にとっては大混乱が待っています。その点のさじ加減は行政側でもしっかりと見極めなければなりません。

お金はとても大切なものです。政策も大切です。マイナス金利政策は、消費が低下している現状には机上の理論で言えば有効な手段かもしれませんが、そこに民意が付くのかどうか。目論見通りに事が運べば消費指数も高まり、経済も上手く循環する事になりますが、目論見が外れると、金融機関がダメージを受けるだけのものになってしまいます。その点をよくよく考慮しなければならないのですが、果たして今後、どうなるのでしょうか…。

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