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通貨安競争は控えるべき…って通貨安競争って何?

2月の26日27日と、中国の上海で行われたG20の財務省・中央銀行総裁会議にて、中国から「通貨安競争は控えるべき」との発言がなされました。よく分からずに聞き流している人もいるかもしれませんが、そもそもこれは一体どのような意味があるのでしょうか。金融情勢が不安定な今だからこそ、言葉の意味をしっかりと理解しておかなければなりません。

為替の話です。

単純に考えると、為替の話です。為替というのは株価とは異なり、どちらかが高くなればどちらかが安くなります。民主党政権時、1ドル80円前後と、今では考えられないくらいの相場となっていました。ですがこれは、円高であると共に、ドル安でもあります。通貨が安いと、輸出が有利に働きますので、輸出基調の国にとっては、それこそ通過をたくさん発行すれば為替を意図的に安くする事が出来ます。特に最近は日本では金融緩和のおかげでかなり円を刷っています。そのため、円安になっています。中国政府としては、円が安くなって日本が好調になるのは、正直あまり良い事ではありません。

・本来は為替は「自然現象」

本来、為替レートはあくまでも「自然現象」として捉えられるものだと定義されています。それぞれの国の情勢なりの「結果」であって、為替を何とかするために何かするのは、本来であればナンセンス。このような認識です。日本も金融緩和は「円安のため」ではなく、あくまでも「国内経済活性化のため」とはしていますが、口には出さないものの、本音ではもっともっと円安が加速してもらいたいと思っているのも事実です。特に日本は輸出の方がメインですし、輸入に頼るという事は日本の富が海外に渡る事になります。それよりは、他の国の富が日本に来てくれた方が国内経済は活性化します。

「爆買い」なる言葉も流行していますが、円安あればこそ。仮に円高になってしまったら、いくら経済力を持った中国人でもさすがに今のような消費スタイルは難しいでしょう。話はずれましたが、あくまでも建前としては「為替はコントロールされるものではない」なのです。ですが、日本がガンガン通貨を刷っています。中国からすると「円安にしたいからだろう」と思っても無理のない話です。その点に対して釘を刺したかったのでしょう。

・我々の生活に影響はあるのか

そもそも、為替レートは我々の生活に何か影響をもたらすのかといえば、直接的な影響という点ではむしろ円安よりも円高の方が輸入品が安くなりますので、物価は下がるでしょう。ですが安倍首相の国会答弁にもあったように、長期的に見れば輸入に頼るという事は、他の国を黒字にしているようなものです。自分たちが黒字になる基盤をと思ったら、消費よりも輸出をメインにし、そこから「富の分配」を図りたいのでしょう。一方ではトリクルダウンはないと竹中平蔵氏がテレビ番組でもお話したように、難しい側面もあります。

国民からすると、円高になってくれた方が輸入の面でメリットがありますので、国民消費という点ではそちらの方が良いのではないかとの声もあります。円高の方が海外旅行にも出やすいのです。それらを考えると、円高の方がという声もあるのですが、円安のおかげで国内の輸出産業と観光業が賑わい、外貨を獲得しているのも事実です。どちらが良いのかは、長期的な視点で考えなければならないので、簡単に「こっちの方が良い」とは言えません。また、国内金融情勢は為替だけで形成されているものではありません。特に我が国の消費の落ち込みは所費税増税が大きな影響を及ぼしているとされていますし。

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