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円高とは一体何を意味しているのか。3つの角度から検証する

かつて民主党時代、1ドル80円と「超円高」の時代となっていました。海外旅行が行いやすい時代で、輸入品も安くなるなど良い面もありました。ですが自民党が政権を奪還すると、円安政策に方向転換。近年は円安とり、おかげで輸出が好調で、さらには海外からの訪日旅行者も増え、観光業が活気を呈しています。

このように、円安にも円高にもそれぞれ一長一短があるのですが、2月11日、ロンドン外構為替金融市場でいきなり1ドル110円台まで値上がりするなど、いきなり「円高」の動きが活発になりました。
そもそも円高とは何を意味しているのでしょうか。ニュースで報道されているものの、よく分かっていない人も多いでしょうから、分かりやすく解説してみるとしましょう。

・シーソーの原理です

為替の場合、株価と決定的に違う点があります。それは、国際市場になりますので、バランスがあるのです。景気情勢によって価値が変動するのは株価と同じなのですが、株価の場合、例えば「全社高値更新」もあり得ますし、逆に「全社超下落」もあります。バブル崩壊時などはまさにそれでしたし、近年では中国株が急落した際には、中国市場ではそのような動きが見えました。ですが、円だけではなく、為替はバランスで成り立っていますので、円が安くなればドルが高くなりますし、逆に円が高くなればドルが安くなります。

まさにシーソーの原理で、「両方安い」は有り得ません。そして、どのようにしてその額が決まるのかといえば、両国はもちろんですが、他の国の事情もあります。例えば経済政策で「日本経済はちょっと…」という気持ちを多くの投資家などが抱いたら、「円を持っていたら損をするかもしれない」と思い、円を手放す。売り注文の方が多くなれば当然安くなります。円安・円高は、円の価値でもあります。国内だけで生活している我々にとっては、それが直ちに影響するほどのものではありませんが、「円」という通貨が欲しい人が増えれば円の価値が高くなる、つまりは円高になりますし、別に「円」などいらないと思う人が多ければ円安になります。

・円の価値は実はとても高いのです。

国債市場に於いて、円の価値はとても高いです。価値というよりも、「信頼」と言い換えた方が良いのかもしれません。事実、円は世界の三大基軸通貨の一つです。ドル、円、ユーロ(ポンドとする人もいます)が世界三大基軸通貨なのです。なぜ信頼されているのかと言えば、そこには様々な理由があります。経済水準が高く、自国での紙幣発行権があります。ドルはいろいろな国で扱われている分、アメリカだけではなく、時にどうしてもアメリカ以外の要因で価値が変動するのです。

実際、アメリカとは関係ないところでもドルが用いられるケースは多いです。日本と中国の貿易で、双方の為替リスクを抑えるためにドルを使用しての取引を行うケースは決して珍しい話ではありません。つまり、それらの影響によってドルの相場に影響が出るケースもあります。原油などがその例でしょう。円の場合、日本以外での取引で影響が出るケースはそうそうありませんし、何より日本は対外資産がとても多い国です。国内報道では「国の借金」なる言葉で、借金だけを報道し、あたかも国民が返済しなければならないお金のように報道がなされているのですが、対外資産、つまりは貸しているお金も多いのです。それらの額を考えた時、海外の投資家は「円を持っていれば大丈夫」「円の価値が紙くずになるような事はない」という信頼感を持っているのです。

・円の価値は「国際評価」

民主党時代には超円高になりましたが、相場的には「円高」であっても先の話のように通貨の価値は相対的なものですので、あれは本来は「ドル安」と称するのが適当でした。

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