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中国が日本にAIIBに参加して欲しい5つの理由

1月16日、中国が主導しているAIIBの総裁が会見しました。「アジアインフラ投資銀行」、これがAIIBになるのですが、日本は参加していません。
日本だけではなく、アメリカも参加していませんので、中国の総裁は「日米には扉を開いている」といった表現をしているのですが、本音を言えばとにかく今すぐにでも参加してもらいたいと考えているのです。
自分たちが主導したものの、なぜ日本に参加してもらいたいと考えているのか。国際情勢等も踏まえ、5つの理由を挙げてみるとしましょう。

・中国が上に立ちたい意欲

これは金融というよりもむしろプライド的なものなのですが、「中国が作ったものに日米を参加させたい」との思惑があります。
中国は人口を背景に、急激な経済成長を遂げました。これは紛れもない事実なのですが、ではなぜそこまで成長出来たのかと言えば、先進国が中国市場に多大な投資を行ったからです。
日米も然りです。行政レベルはもちろんですが、民間レベルでも工場を作るなどして中国経済発展に寄与しているのです。
つまり、それまで中国は「与えられる側」でしかなかったのです。そこでAIIBを自ら設立し、享受する側ではなく、供与する側となりたい思惑があるのです。
ましてやそこに日米が参加すれば、「日米が自分たちの作った物に参加している」になりますので、プライドを満たせるのです。

・信用度の問題

「チャイナリスク」なる言葉もあるように、中国はまだまだ国際市場に於いて大きな信頼を得ていません。中国製のものは「安かろう悪かろう」とも言われています。
もちろんこれから成長していくでしょうが、現段階では信用度があまりないのも事実です。そのような国が銀行を主導したとなっても、国際情勢としては「信用出来ない」なのです。
ですがそこに日米が参加しているとなれば話は別です。AIIBはまだまだ「得体のしれない物」「中国主導のよく分からないもの」といった印象ではありますが、日米が参加すれば「信用出来る」となるのです。
日米は国際社会から信用を得ています。この両国が参加すればAIIBは「信用出来る金融機関」になるのです。

・お金の出どころ

様々な事情がありますが、AIIBは一応は銀行になりますので、それなりに費用がかかります。
中国としては日米、特に日本に参加してもらい、日本に多くのお金を融資してもらいたいとの思惑があります。これまで中国は日本から多々お金をもらっています。
そのため「ごねればもらえる」と思っている部分もありますので、AIIBに関しても「参加させればお金を出してくれる」との思惑があるのでしょう。
当初は強気だったものの、最近ではトーンダウンして「扉を開けている」と表現しているのはそのためです。

・面子の問題もある

中国としては自分たちで立ち上げたものなのですから成功させたい気持ちが強いのも事実です。
先に挙げた様々な理由があるにせよ、やはり「失敗したくない」気持ちがあるのも事実です。仮にAIIBが気道に乗れば、「さすが中国」「中国を見直した」という声とて出てくるかもしれません。
ではどうすれば成功に導けるのかといえば、結局は信用度のある国の参加になりますので、日米の参加を呼び掛けているのです。経済力も去る事ながら、信用度を考えた時、発展途上国にたくさん参加してもらうよりも日米に参加してもらった方が断然ネームバリューになるのです。

・単純にムカついている

「自分たちの作ったものになんで参加しないんだ」という、単純な苛立ちもあるでしょう。人間、自分から誘ったのに誘いに乗ってくれないのはやはり寂しいものです。

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