pixta_18627082_M

月に25万パートで稼ぐことは可能?メリットデメリットは?

2016年1月8日、安倍首相が国会で、「月50万の収入の夫と月25万の収入のパート妻の場合、月収は75万になる」という発言をしたと話題になっています。
実際には、これは「景気が上向いてパートで働く人が増えると、平均賃金が下がる」という例として挙げられました。
「夫がひとりで50万」の場合の「労働者ひとり当たりの平均賃金は50万」、「夫と妻で75万」の場合は「37万5千円」となって、見せかけの平均が下がっているだけ、という主張をしたのです。
しかし、実際に「パートで25万」は、あり得るのでしょうか?

そもそも「パート」とは

「パート」というのは、「パートタイマー」の略称です。
「パートタイマー」は、1日のうちのある特定の時間、または特定の曜日や日にちだけ働く労働者のことですから、「フルタイム」の場合は本来含まれません。
「週に3日間、1日につき4時間のパート」というような働き方が、パートなのです。

パートで25万円稼ぐためには

先にあげた「週に3日、1日4時間」のバイトだと、1ヶ月に4時間×3日×4週間=48時間働いていることになります。
時給800円の場合、月給は38,400円になりますね。
それでは、この時間で25万円を稼ぐためにはどうすればよいのでしょうか。
250,000÷48=約5,208円です。
こんな高時給のパートは、まず見つからないでしょう。
それでは、1日の就業時間を倍にして、週に3日、1日8時間にしてみるとどうでしょうか。
250,000÷96=2,604円です。
これだって、普通のパートではほぼ無理な金額でしょう。
やはり、「パートで25万」というのは、かなり厳しい金額だと言えます。

「主婦」が25万だとしたら?

少し条件を緩めて、「パート」に限定せず、今まで働いていなかった妻が25万円を稼げるのかどうかについて考えてみましょう。
週休2日のフルタイム勤務だとすると、8時間×5日×4週間=160時間がおおよその労働時間となります。
1ヶ月はぴったり4週間ではありませんから、これよりも少し多くなることがほとんどですが、祝日などもあるため、ここでは160時間で計算してみます。

フルタイム勤務で25万円を稼ぐために

先ほどと同じ時給計算をしてみましょう。
160時間で25万円を稼ぐためには、250,000÷160=1,562.5円の時給であることが条件になります。
これはかなり高額ですが、あり得ない数字ではありません。
さらに、残業や深夜残業、休日出勤があるような会社であれば、時給1,200円程度でも25万円の月収に到達する可能性が出てきます。

25万円の代わりに失うものは

しかし、妻がフルタイムで残業アリ・休日出勤アリの仕事をしていた場合、家の中はどうなるでしょうか。
夫がヒマならまだしも、月収50万を稼いできているとなると、ある程度のやり手だと考えられます。
そうなると、育児や家事、家族間のコミュニケーションのための時間はどんどん失われていきます。
さらに、子どもを預けるための保育料、通勤のための衣類や化粧品、靴、時間がないことによる惣菜類の購入や外食の増加など、出費面でも大幅な増額が予想されます。

それでも月収25万を狙うのか

月収25万の場合、厚生年金や健康保険、住民税、所得税などで、手取りは20万ほどまで減少します。
パートの場合、交通費が支給されないケースもありますから、そこから、交通費やお昼代、その他必要経費を差し引くと、一体いくら残るでしょうか。
働きに出れば、会社の飲み会やランチ会などの出費も発生します。
これらの“経費”が10万円ほどになるのであれば、結局、妻のパート月収は10万円程度に抑え、夫の被保険者(※社会保険に関して)でいるといった選択の方がメリットが大きいこともあります。

妻がパートで25万稼ぐというのは、そもそも実状に則していないコメントですが、そもそも、あまりメリットがないケースもあるのです。
働く時は、目先のお金に惑わされずにじっくり経費や労力、時間について考えてみてください。

カテゴリー

過去の記事

PAGE TOP