■札束の部分は紙です。イメージ写真です。

総量規制は借りる人のための法律!メリットを活かすためには?

総量規制とは、貸金に関する金融機関への規制のことです。
バブル崩壊の契機のひとつとなった、不動産貸し付けに対する規制などがこれに当たりますが、キャッシングの世界では、「平成18年の貸金業改正」のうちのひとつが有名です。

■平成18年の貸金業法改正って?
この時の改正で大きく変わったことがふたつあります。
ひとつが総量規制、もうひとつが、グレーゾーン金利についてです。
この改正法案は平成18年に公布されたものですが、総量規制と金利については、平成22年施行でした。
とはいえ、実際には早めに対策をとる金融機関が多く、平成20年代に入って貸金の世界は大きな変化を迎えたと言えます。

◆総量規制
1社で50万円、合計で100万円以上のお金を借りる場合には収入証明書の提出が必要となり、年収の3分の1以上の貸し付けが受けられないようになりました。
ただし、これはあくまでも原則であり、住宅ローンやおまとめローン、配偶者貸し付けなどの例外もあります。

◆グレーゾーン金利
利息制限法と出資法の間の金利は、それまでグレーゾーンとして認められていました。
しかし、この改正によって、利息制限法上の上限を超える金利が明確に禁止となったため、キャッシングやカードローンの利息が20%を超えることはなくなったのです。

この貸金業改正には、金利の他、悪質な取り立てや自殺の保険金での返済が禁止されるなど、利用者のメリットとなる内容が多く盛り込まれています。

■総量規制はなんのためにあるの?
総量規制は、返済能力以上にお金を借りてしまって資金繰りが立ち行かなくなるというトラブルを回避するために制定されました。
借金を重ねていると、だんだんと限度枠が自分の貯金ででもあるかのような錯覚に陥ることがあります。
これは多くの人に見られる傾向で、その状態で借金を重ねていくと、気付いた時には多重債務者になっていたということにもなりかねません。
そのような事態を回避するために、借金の金額に制限を持たせたのです。

■借り過ぎていた人はどうなった?
借りていたお金を返すために他の消費者金融で借金をして……という、いわゆる自転車操業をしていた人たちの中には、借金が返済できないという状況に陥ってしまった人もいます。
しかし、こういった人たちの場合、長い間高金利でのキャッシング利用をしていたケースが多いという特徴もあります。
そのため、グレーゾーン金利で払い過ぎていた利息の返還請求をし、借金の返済額の見直しを行えた人もいます。
それでも返済が困難な場合は、任意整理などを行って家計の立て直しを行っていくことになります。
悪質な取り立てが禁止されたため、返せなくなったからといって即座に困難に見舞われるというケースは、あまり起こらないということです。

■総量規制以上に借りても大丈夫な人も規制されるの?
総量規制は、年収の3分の1と定められています。
例えば、年収が3000万円の人の場合、借り入れできる金額は1000万円となります。
しかし、それだけ年収が高い人であれば、もっとお金を借りても返していけるかもしれません。
また、年収は300万円だけれど、実家に住んでいて生活費がかからないから一時的に120万円借金したい、という人もいるでしょう。
そういう場合は、総量規制の制限を受けない銀行系の融資がお勧めです。
銀行の場合は、独自の審査によって借り入れ可能かどうかを判断しますから、総量規制を超えた金額であっても、銀行が大丈夫だと判断すれば融資を受けることができるのです。

マイナスイメージの強い総量規制ですが、そもそもは利用者保護のための制度です。
思わぬ借り過ぎを防げるというメリットもありますから、自分の返済能力を考えながら借り入れをするようにしましょう。

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