ドラマや映画と言えば

ヤミ金をテーマにしたドラマや映画と言えば、一昔前までは「難波金融伝ミナミの帝王」でしたが、今では「闇金ウシジマくん」だというイメージも強いでしょう。
しかし、いずれももし本当にあんな高利貸しがいたら、たちまち逮捕され、社会問題になってしまう事間違いなしなのにも関わらず、何故あのような作品が多くの支持を集めるのでしょうか?
それを考えると、2つの作品が持つ長所と短所は、その時代時代の社会の象徴のような存在であるという事は否めないように思えます。

そもそも、ウシジマくんもミナミの帝王も、元は漫画で、それがテレビドラマ化されたり映画化されたりして、人気を上げて行ったものです。
ですから、そこにはコミックという柔軟性の強い媒体を通し、現代社会の表と裏を巧みに描いているという面白さを感じずにはいられないでしょう。
ではでは、小説ならどうなのかと言うと、それもやっぱり難しい!
何故なら、文字媒体や映像媒体には、それだけで十分な重みがあり、そこにウシジマくんやミナミの帝王のようなキャラクターを乗せようとすると、ヘビーになりすぎてしまうからです。
けれど、漫画にはその重圧が小さいため、比較的自由な表現でキャラクターや物語を描く事が出来ます。
そして、それをベースにしたドラマや映画なら、受け入れられる、許されるという部分が往々にしてあるのです。

それにしても、ミナミの帝王こと萬田銀次郎とウシジマくんこと丑嶋馨はまるで正反対のキャラクター!
萬田銀次郎は大阪の下町と言える南で「萬田金融」を営み、丑嶋馨は東京副都心とも言える新宿で「カウカウファイナンス」を営んでいます。
いずれも不当な高金利で貸し付けを行っている訳ですが、丑嶋君の方は、常にアメカジルックで、このようなちょっと巫山戯た会社名を付けているところなど、やはり若さを売りにしたキャラクター設定になっています。
それに対し、萬田はんは、ブランド品の高級スーツに身を包み、見るからに貫禄十分!!
年相応の知識と経験が一つの武器とも言える存在でしょう。
しかも、映画やドラマで萬田銀次郎を演じる竹内力は、バリバリの関西弁でドスの利いたしゃべり方をしますから、一見こちらの方が怖く見えるのですが、実は実は萬田金融の金利が10日で1割なのに対し、カウカウファイナンスの金利は10日で5割なのであります。
この辺りのギャップも見逃せませんし、何より、いずれも原作が書かれた当時の社会世情を実に巧みに盛り込んでいます。
ヒットするべくしてヒットしているドラマであり、映画だと言えるでしょうね。

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